詩誌「詩人散歩」(平成17年夏号)
◆これまでの【鋸Q宏友事務所日誌】を掲載しています。

 有限会社浪 宏友事務所日誌


○月○日

 あれからもう三十年は経っていると思う。友人たちと集まって法華経の勉強会を始めた。これがいつしか定着し、定期的な勉強会となった。
 その内容が人生・生活に密着していたこと、誰でも参加できるようにとの要望がでたことなどから、ある時期「人生問題研究会」と名乗るようになり、参加するメンバーにも変化が出てきた。
 有限会社浪 宏友事務所が開業すると 友人たちの勧めもあって「ビジネス問題研究会」と名称を変更し、経営・ビジネスの話題を中心に扱うようになった。
 そしてこの4月、ちょっとしたきっかけもあり、勉強会をさらに発展させようと「浪宏友ビジネス塾」として新たにスタートすることとなった。
 親友菊地良輔氏が、この変遷の節目節目に尽力してくれた。今回はとりわけ大きな負担をかけながらの出発となった。感謝してもしきれない。大きく発展させて恩に報じたい思いである。
 会場、日時、内容、参加費等は、下記のホームページで公表しているのでご参照の上、是非とも足を運んでいただきたい。

□月□日

 経営者は、雇用すれば働いてくれるのが当たり前と決めてかかっていることがある。ところが実際には、よく働く人もあれば、たいして働かない人もある。
 よく働く人が入ってくると、当たったといって喜ぶ。あまり働かないと外れたといってあきらめる。よくある風景だ。ここには経営者の受動的な姿勢が現れている。自分にはどうにもならない、ただ幸運を願うのみという精神である。
 労働生産性という概念がある。このとき、人件費に見合う働きをしてくれたかどうかと考えるのは受け身である。人件費に見合う働きを引き出せたかどうかと考えてこそ経営である。
 経営者は雇用するときには本当に会社にとって必要な人かどうかを見極めなければならない。このためには適切な観察と働きかけを行い、相手のすがたや反応を通して判断することになる。
 雇用してからは、よく働いてもらうために、また本当に会社にとって必要な人に育ってもらうために、適切かつ不断の働きかけを行う。それが積極的な姿勢というべきであろう。

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