○月○日
損益計算書を眺めながらよくよく考えれば「売上高」というのは、世間のお役に立った証明みたいなものでした。世間がわが社を必要としてくれなければ、ここはゼロになるわけですから。
「利益」が出ているということは、世間がこの仕事をこれからも続けて欲しいと言っていることだと思いました。利益が出なければ、よりよい営業を続けるのは困難になってくるでしょうから。「利益」がそのような顧客の意思表示だとすれば、利益の使い方もよくよく考えなければならないようです。
貸借対照表を眺めてみました。経営を続け、営業を続けるために必要なものがここには記されていました。現金・預金が運転資金となってくれて、営業が続けられるのでした。世間により一層の貢献をするためには量・質ともに具わった固定資産が必要でした。経営に弾力性を持たせたり、将来の発展の準備となる内部留保も大切です。
こうしてみると、財務諸表は、いろいろなことを経営者にしゃべってくれるんだなあと感心します。
△月△日
節税と脱税の分かれ目はどこか。税の研修で教わりました。
節税というのは、納める税金は全部納めるけれど、納めなくていい税金は一円たりとも納めないということです
脱税というのは、納めるべき税金を納めないということです。
こんなこと、いちいち言われなくても誰でも知っていると思います。それでもなお、節税とは脱税することだと勘違いしている人もちらほらしています。
税の研修で説明してくれました。
「前もって準備すれば節税になるものでも、結果が出てから慌てて工作すれば脱税になってしまいます」
さすがに税金のプロ。言い得て妙だと思いました。
そのためには、税金のことを勉強しなければなりません。国はなかなか親切なところもあって、中小企業が節税に活用できるさまざまな制度もできています。 きちんと税金を納めるという姿勢になると、さまざまな節税方法を理解することができ、使うことができるようになるようです。
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