詩誌「詩人散歩」(平成18年秋号)
◆これまでの【鋸Q宏友事務所日誌】を掲載しています。

 有限会社浪 宏友事務所日誌


○月○日

 私のコンサルティングは、ビジネス縁起観に基づいています。
 ビジネス縁起観とは縁起観をビジネスの切り口から勉強しなおして、経営者、管理者、監督者、現業の方々すべてが果実を手にする道を見いだそうとする試みです。
 縁起観とは、縁起の法(存在の法則)によってものごとを観察し、考え、行動することの総称です。ですからビジネス縁起観では、経営や業務におけるさまざまなできごとを、縁起の法によって見たり、考えたり、行動したりすることを研究します。
 縁起の法の中心は「原因・条件・結果・影響の原理」です。この原理を駆使することによって、経営や業務における諸問題を解決したり、未来に向かって企画を立案し行動したりします。
 ビジネス縁起観によってものごとに正しく取り組めば、より良い成果を手にすることができるのですが、必ずしも容易ではありません。このため、途中で挫折する人が少なくないのは本当に残念なことです。

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 挫折のパターンも多様です。
 どうすればいいのか教えてくれと方法ばかりを求めて、原理を学ぼうとしない人がいます。原理を学べば方法は自分で考えられるのですが、そんな苦労はしたくありません。
 原理の出す答えが、自分の考えや都合に合わないといって立ち去る人がいます。自分を変えたくないのでしょう。
 原理を自分に都合よく歪曲して、自分本位を正当化する人がいます。自分本位を貫いて人を屈伏させたいのです。
 学んだ原理を、周りの人々を非難する道具にする人がいます。自分が原理から外れていることは気にもかけません。
 原理を学び少し実行して、目先の結果がでるとそれで止めてしまう人がいます。仮の結果で満足してしまい、本当の結果が目に入らないのです。
 この人々は、原理に合ってない自分をそのままにしておくわけですから、やがて苦しみ悩みが増してきます。ところが、自分が原理から外れているためにそうなったとは認めようとしません。
 幸せへの道を目の前にしながら、自分自身を深く傷つけてしまう人々のすがたを見るのは、本当に悲しいことだと思います。

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