詩誌「詩人散歩」(平成13年春号)
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 鋸Q宏友事務所日誌

立正佼成会職員を定年退職して、とうとう有限会社「浪 宏友事務所」を開業しました。とはいえ、営業が本格化するまでにはこの先一年ぐらいはかかるのではないでしょうか。積極的に宣伝活動をするには、ちょっと力不足だからです。 世界的な宗教者といわれる庭野日敬師の導きによって、釈尊の説法の真意を学んできた私です。説けと言われれば、釈尊の真意をお伝えすることは、一応できるつもりです。しかし、それだけでは仕事はできません。 浪 宏友事務所の主要ターゲットは、企業を経営する方々です。ですから、私は企業経営について学ばなければなりません。企業経営の知識や智慧を用いて釈尊の精神 と教えを表現しなければなりません。そう簡単なことではありません。 私がもっとも力を入れているのは、人材育成のコンサルタントです。
 企業における人材育成には、三つの視点があるようです。「コンセプチュアル・スキル」「ヒューマン・スキル」「テクニカル・スキル」です。 私の分野はヒューマン・スキルです。つまり、人間関係をよりよく構築していくことができる人間性育成の分野です。
 実際のところ、テクニカル・スキルに恵まれていても、ヒューマン・スキルが劣っているために、企業への貢献の度合いが低くなってしまう人が少なからずいらっしゃるようです。
 その人は泥まみれの宝石みたいなものですから、泥さえ取り除くことができれば、大いに役立つ人材であるに違いありません。
 泥というのは、皆に嫌がられるような行動の癖だと思います。
 例えば、誰かが何かを提案したときには、反対したり、非難したり、否定したり、そんなことばかりしていると、皆に嫌がられるに違いありません。でも、本人にはそれなりの理由があるはずです。そのあたりから解きほぐして、建設的な姿勢に変わることができれば、きっと道がひらけるはずです。そんなふうにして人間関係を豊かにしていけば、職業人として充実した毎日を送ることができるようになるでしょう。
 社員を人間性豊かに育てる会社こそ、発展する会社であることは既に常識になっていることを、私は真剣に考えながら本格的な営業を目指して、準備を進めているところです。
                                         (浪 宏友)

☆ホームページを開いています。(http://www.h2.dion.ne.jp/~h.nami/)