詩誌「詩人散歩」(平成15年秋号)
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 編集後記

◇長野の梅雨明けは八月二日だった。観測史上二番目に遅い梅雨明けだそうで、七月の日照時間も極端に少なかったようだ。

◇梅雨明けの遅れは人間社会にさまざまな影響を及ぼした。ガランとした海水浴場、よく売れる夏風邪の薬、生育しない稲。人間はただ天を仰いで本格的な夏を待つしかなかった。

◇気候はスケールの大きな自然現象である。人間の力を超えた力があることを,このような形で実感することになる。

◇人間は,人間の力を遥かに超えた自然の力に育まれて生活し,活動し,歴史を刻んでいる。そのことを普段は忘れている。

◇空気、日光、大地、河川、海。これらの大自然を抜きにして人間存在を考えることはできない。万有引力の法則を始めさまざまな自然界の法則もまた人間存在を支えてくれている。

◇人間を生み出し育んでくれる大自然。その不思議な恩恵に改めて目を開かされるのである。

                                           (浪 宏友)

    ◆本号投稿者

佐藤 恵美(長野県長野市上松)
山口ハル子(宮崎県宮崎郡佐土原町)
山本 恵子(東京都新島村本村)
中原 章予(宮崎県北諸県郡山田町)
中原 道代(長野県長野市中御所)
大場  惑(東京都杉並区和田)

    ◆奥 付

詩誌『詩人散歩』平成十五年秋号
平成十五年九月一日発行(通算第五十八号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
 ホームページ http://www4.ocn.ne.jp/〜yuyake/
詩人散歩編集部
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表紙写真:「信越本線二本木駅付近」

題字:書家八葉和光氏からのプレゼント