◇宮崎県都城市山田町。私の母の郷里です。自然に恵まれ、農業が盛んで、米・野菜・肉用牛・養豚・たばこなど多種多様な農畜産物が山田町から日本全国へ出荷されています。
◇それなのに、いわゆる名も無き町で、全国はもとより宮崎県内でも知名度が低く、その実力が理解されませんでした。
◇そこで町の商工会では、「何もない山田から、日本一の山田へ」を合言葉に、町の知名度を上げる努力を始めました。いわば、ＣＩ（コーポレート・アイデンティティ）戦略です。
◇「農業の町山田」と、童謡にある「山田の案山子」が結びつき、案山子がシンボルに選ばれました。
◇そして登場したのが、案山子の「大地くん」。表紙の写真でその雄姿をごらんください。
◇高さ（台座含む）八、八メートル。広げた両手の幅が六メートル。胴回りが六、三メートル。案山子のモニュメントでは日本一の大きさだそうです。
◇キリッと結んだ口もとに町の人たちの熱い思いを込めて、今日も明るく立ち続ける大地くんに、私もまた心からのエールを送ります。 （浪）

　　　　【本号投稿者】

山口ハル子（宮崎県宮崎郡佐土原町）
藤井　正子（宮崎県宮崎市江平東町）
山元　和子（宮崎県都城市）
山本　恵子（東京都新島村本村）
大戸　恭子（東京都杉並区高円寺北）
中原　道代（長野県長野市中御所）

　　　　【奥　付】

詩誌『詩人散歩』平成十八年夏号
平成十八年六月一日発行（通算第六十九号）
編集者・浪　宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
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