【表紙の話】

◇秋晴れの日曜日、妻と連れ立って野尻湖を散歩しました。湖畔を歩いているうちに、小綺麗な店に心引かれて入口をくぐりました。
◇しゃれた手芸品が品よく並べられているこの店は、大野ヒデ子さんがひとりでやっているのだそうです。しかも、商品のほとんどは、大野さんの手作りなのだと聞いて、感心してしまいました。大野さんとその店内は、表紙の写真を見てください。
◇野尻に生まれ野尻湖を見ながら育った大野さんは、この土地に深い愛情を抱いています。
◇手芸が大好きな大野さんは、野尻湖を訪れる人びとに小さな思い出を作っていただこうと、１５年ほど前に小さな店を開きました。店の名前を「スーブニール」としたのは「旅の記念品」とか「自分へのおみやげ」という意味があったからです。
◇店先に、もっといろいろなものを並べたいと考えた大野さんは、土地の先輩について、山の植物で作る手芸を改めて習いました。
◇先輩と共に山に入った大野さんは、慣れ親しんできた山の中に、これほどまでに多くの木の実があることに驚いてしまいました。
◇それから夢中になって、山の素材でいろいろなものを作り続け、お店のなかは草や木の実でいっぱいになっていきました。
◇大野さんの手芸品が、お店を訪れる人びとに小さなしあわせをもたらす秘密が、ちょっとだけ見えたような気がします。（浪）

　　　　【本号投稿者】

中原　道代（長野県長野市中御所）
大戸　恭子（東京都杉並区高円寺北）
伊藤　一路（東京都豊島区池袋）
山本ルイ子（東京都豊島区池袋）
山本　恵子（東京都新島村本村）
山口ハル子（宮崎県宮崎市佐土原町）
大場　　惑（東京都杉並区和田）

　　　　【奥　付】

詩誌『詩人散歩』平成２０年冬号（季刊）
平成２０年１２月１日発行(通算第７９号)
　編集者・浪　宏友
　発行者・菊地良輔
　発行所・夕焼けクラブ
　 ﾎｰﾑﾍﾟｰｼﾞ　http://www4.ocn.ne.jp/〜yuyake/

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