詩誌「詩人散歩」(平成22年秋号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇六本木ヒルズに行ってきました。「地球最古の恐竜展」が開催されていたからです。
◇アルゼンチンのサンファン国立大学自然博物館の研究成果を、日本で始めて紹介するものとありました。サンファンの月の谷で、多くの古生物化石が発掘されたそうですが、その復元模型も展示されているのだろうと思います。
◇お目当ては、哺乳類型爬虫類(ほにゅうるいがたはちゅうるい)。恐竜が繁栄する前の時代に繁栄していたという話と、哺乳類の直接の祖先であるという話が、以前から、私の興味を引きつけていたのです。
◇哺乳類型爬虫類が繁栄したのは、ペルム紀といわれる地質時代ですが、ペルム 紀は地球上の大変動による生物の大量絶滅で幕を閉じ、三畳紀を迎えます。このとき、哺乳類型爬虫類のほとんどが絶滅するのですが、その中でキノドン類だけは、ジュラ紀(一説では白亜紀)まで生き続けたのだそうです。
◇キノドン類から哺乳類が枝分かれしたのは、恐竜が出現し始めた三畳紀の半ば頃で、ネズミくらいの大きさの卵生の生物だったとのこと。そういえば、オーストラリアに生息するカモノハシは卵生の哺乳類でしたね。
◇表紙写真がキノドン類の一種、エクサエレトドン。へぇー、これがそうなのかと、つくづくと見入ってしまいました。
◇この様子では、一家なのでしょうか。手前が父親で向こうが母親。間に子どもが二匹。子どもの世話をしたり保護したりしていたということなのでしょう。卵生なのか、胎生なのか、授乳しているのかいないのか、そのあたりはよく分かりませんでした。
◇それにしてもこのような生物が、人類の遠い遠いご先祖様だったのですねぇ。そう思うと、ちょっと、親しみがわいてくるから不思議です。 (浪)

    【本号投稿者】

櫛田 令子(東京都杉並区)
中原 道代(長野県長野市中御所)
大戸 恭子(東京都杉並区高円寺北)
山口ハル子(宮崎県宮崎市佐土原町)
織田 信雄(兵庫県神戸市北区)    

    【奥 付】

詩誌『詩人散歩』平成22年秋号(季刊)平成22年9月1日発行(通算第86号)
 編集者・浪 宏友
 発行者・菊地良輔
 発行所・夕焼けクラブ
 詩人散歩編集部
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