詩誌「詩人散歩」(平成24年冬号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇表紙の写真は東京新宿の大ガードである。新都心歩道橋のあたりからみた風景で、大ガードの向こう側は歌舞伎町あたりである。
◇私が学生だった頃は、この大ガードの下は、道はぼろぼろで、明かりもなく、汚れ放題で、とても近づきたくないところだった。ときには、寝泊りするところを持たず、働く場所を持たない人たちが、幾人もうずくまっていたりした。ここで雨風を凌いでいたのであろう。
◇今では、きれいに舗装されて、明るくなり、普通に通行することができる。こうなるまでには、ずいぶん年月がかかったように思う。
◇大ガードの手前右側には飲み屋街があってションベン横丁などとよばれていたが、いつのころからか入口に「思い出横丁」の看板が出るようになった。
◇大ガードのこちら側にも向こう側にも路面電車の停留所があった。地下鉄が走るようになって、路面電車は姿を消した。路面電車が撤去されたあと、道路が急に広くなったように感じたものだった。
◇大ガード上には線路が九本ぐらい通っていて電車がひっきりなしに行き交っている。今は、山手線、中央線、埼京線などが走っているはずである。
◇時代が移り、街が変わる。新たな発想や、革新的な技術が、こうした変化をもたらす力になっているのだと思う。しかし、変化の方向は、やはり人の心が決めているのであろう。(浪)

    【本号投稿者】

櫛田 令子(東京都杉並区)
丸山 全友(香川県木田郡三木町)
織田 信雄(兵庫県神戸市北区)
山本 恵子(東京都新島村)
大戸 恭子(東京都杉並区)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)  

    【奥 付】

平成24年12月1日発行(通算第95号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
 詩人散歩編集部
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