詩誌「詩人散歩」(平成26年春号)
<<冬号へ  季刊詩誌「詩人散歩」各号を掲載しています。 夏号へ>>
 編集後記

    【表紙の話】

◇本誌が通算百号を迎えた。区切りの数字を見て、思い起こすことがある。詩誌『夕焼け』の創刊である。奥付に「昭和四十二年二月一日発行」とある。これが菊地良輔と浪 宏友による初めての出版であった。
◇貧乏サラリーマン二人の、なけなしのポケットマネーでの出版だったから、本文はガリバン刷りであった。
◇このとき無謀にも、表紙の画を、私たちが通っていた高校の絵画の先生にお願いに行った。断られてもともとであった。ところが先生は渾身の作品を作ってくださった。その時の驚きと感動、そして戴いた勇気には計り知れないものがある。その先生は張替眞宏画伯である。
◇岩崎隆一さん(故人)は、私たちに詩の手ほどきをしてくださった恩人である。詩の技術面ばかりでなく、人間としての生きかたについても厳しくご指導くださった。詩誌の出版に際して、題字「夕焼け」と巻頭言「あしたの天気が約束されている」をくださった。この題字に、そしてこの言葉に、私たちは広がる未来を予感したのであった。
◇あれから四十七年。紆余曲折はあったけれど、多くの人びとに支えられながら詩を作り、詩誌の出版を続けてこられたのは幸せであった。
◇さまざまな思いを込めて、詩誌『夕焼け』創刊号を今号の表紙写真にさせていただいた。感傷的に過ぎると笑われてしまうかもしれないけれど……。 (浪)

    【本号投稿者】

櫛田 令子(東京都杉並区)
丸山 全友(香川県木田郡三木町)
大戸 恭子(東京都杉並区)
清水 俊平(東京都足立区)
山本 恵子(東京都新島村)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)

    【奥 付】

平成26年3月1日発行(通算第100号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ

 詩人散歩編集部
 〒380ー0935
 長野県長野市中御所5丁目13番21号グランドハイツ御所106号
 電 話 026−224−2638
 E-mail harusazanka@ae.auone-net.jp