【表紙の話】
犀川と裾花川の合流点あたり、堤防の内側は広々とした広場で、野球などのグランドやマレットゴルフ場などがあります。
ある午後、ここを歩いていましたら、ヘリコプターの爆音が聞こえ、広場の一角に降りてきました。白い機体に赤い線が入ったドクターヘリでした。近くには消防署の赤い車と救急車が待機しています。ここから堤防のすぐ外に建つ長野赤十字病院まで、急病人を移送するのです。
ドクターヘリは、ドクターとナースを乗せて要請のあった場所に急行し、地上の救急スタッフと連携して急病人を収容し、治療を施しながら、病状に応じて適切な医療機関に搬送する、いわば空飛ぶ救急治療室です。
七月の下旬、ヘリコプターの爆音が聞こえたので見上げますと、ドクターヘリです。ところが、これまでとコースが違って、河川敷には降り立たず、長野赤十字病院のほうへまっすぐ飛行していきます。
長野赤十字病院は、来院する人のために、三階建ての立体駐車場を新設しました。その屋上のさらに上に、ドクターヘリ用のヘリポートを作りました。専用のエレベーターも設備されて、急病人は一階で待機する救急車両で、即座に病院内に移送できるようになりました。
ヘリポートに着陸して、しばらく後、急病人を下し終わったのか、ドクターヘリは飛び立ち、山の向こうに飛び去りました。拠点に戻り、次の任務に備えるのでしょう。今回の表紙は夏雲に向かうドクターヘリになりました。 (浪)
【本号投稿者】
櫛田 令子(東京都杉並区)
大戸 恭子(東京都杉並区)
河野 裕子(東京都多摩市)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
【奥 付】
平成26年9月1日発行(通算第102号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
詩人散歩編集部
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