詩誌「詩人散歩」(平成26年冬号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇肺魚(ハイギョ)と呼ばれる魚がいます。「肺」を持つ魚で、生きた化石と言われています。オーストラリアに1種、南アメリカに1種、アフリカに4種の計6種が知られているそうです。
◇ご存知のように、魚は鰓(エラ)呼吸で酸素を取り込みます。肺魚も鰓を持っていますが、主として肺呼吸で酸素を取り込みます。生物の進化の上では、どうやら、魚類と両生類の中間に位置するようです。
◇肺魚は水底深くに潜っていますが、ときおり、呼吸のために水面に浮かびあがります。するとそこに天敵が待ちかまえています。ハシビロコウです。
◇表紙写真をご覧ください。上野動物園で、金網越しに撮影したハシビロコウです。体長は1メートルを超え、翼を広げると2メートルほどにもなるという大きな鳥で、大きなくちばしを持った独特の風貌をしています。
◇テレビで、アフリカ中央部の湿原に生息するハシビロコウが、肺魚を獲る場面が放映されました。水辺に立って微動だにせず、水面を見つめ続けています。30分。1時間。それ以上。突然歩きだしたかと思うと、水面に大きなくちばしを突っ込みます。頭を上げた時には、全長1メートルもあろうかという肺魚を咥えていました。
◇上野動物園で見たハシビロコウは、ケージ内の草刈りをしている飼育員さんの後をついて回っていました。その様子は、甘ったれの子どものようで、とてもかわいらしく見えました。 (浪)

    【本号投稿者】

櫛田 令子(東京都杉並区)
丸山 全友(香川県木田郡三木町)
大戸 恭子(東京都杉並区)
中野 典子(東京都小金井市)
    清水 俊平(東京都足立区)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)

    【奥 付】

平成26年12月1日発行(通算第103号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
 詩人散歩編集部
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