詩誌「詩人散歩」(平成27年春号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◎私と妻は、天気さえよければ、真夏の炎天下でも、空気が刺すように冷たい真冬でも毎日ウォーキングをしています。ウォーキングコースはいくつかありますが、いずれも犀川か裾花川の河畔です。
◎何度も歩いているうちに、この平凡な川筋にも、ダイナミックな自然の営みがあることに気づきました。さまざまな野草、昆虫たち、野鳥たちが、入れ替わり立ち代わり、興味深いすがたを見せてくれます。
◎真冬のある日、いつものようにウォーキングに出かけました。空が青く澄み、日差しが明るかったので、今日は鳥たちに出会えるかもしれないと思いつつ歩きましたが、まったく出会うことができませんでした。こんな日も珍しくはないのです。
◎そろそろウォーキングも終わりかける頃、上空に鳶が現われました。春から夏にかけてしばしば鳶を見てきましたが、秋も深くなって姿を見なくなっていました。それが一昨日、一羽だけ、私たちの前に現われたので、真冬の鳶は珍しいなどと話し合っていたところでした。
◎立ち止まって見ていると、一羽の鳶が向こうのほうで地上すれすれに飛んでいます。この鳶が上空に舞い上がると、もう一羽の鳶が襲い掛かりました。空中で上になり下になり、足と足で蹴り合っています。この様子をカメラで追いかけました。その一コマが表紙の写真です。
◎後で確かめましたら、何か落ちて来る写真がありました。餌のようです。どうやら一羽が地上から拾い上げた餌を、もう一羽が奪いに来ていたようです。このあとには、争っている写真はありませんでした。(浪)

    【本号投稿者】

櫛田 令子(東京都杉並区)
大場  惑(東京都杉並区)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)

    【奥 付】

平成27年3月1日発行(通算第104号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
 詩人散歩編集部
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