詩誌「詩人散歩」(平成28年冬号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇毎月一回、東京のJR四ツ谷駅で下車する。「浪 宏友ビジネス縁起観塾」の講師を務めるためだ。親友の菊地良輔氏が主宰してくれている。会場は、この駅から徒歩二分ほどのところにある。
◇勉強会は午後六時から八時までの二時間である。いつも五時半に会場に入って、準備をする。
◇この日も長野から新幹線に乗車、東京駅から中央線に乗り継いで四ツ谷駅に着いた。少し早いので、アトレ(駅ビル)の一階にあるコーヒーショップに入りかけたが、座席が埋まっていた。仕方がないので、コーヒーショップの奥にある四ツ谷駅の屋上庭園に出てみることにした。
◇四ツ谷駅の線路とホームを覆う屋根の上に、小さな屋上庭園が作ってある。庭園には入れないが、その手前にスペースがあってべンチが置いてある。ベンチに座って目を上げたら、眩しい光が目に飛び込んできた。ずっと向こうの超高層ビルが夕日を反射していた。
◇このビルデングはたぶん六本木ヒルズだ。手前の樹木は赤坂御用地の森に違いない。その他にもいくつかの建物が見えるが、夕日を反射しているのはこのビルディングだけである。
◇六本木ヒルズは地上五十四階建てだ。ガラス張りの外壁が曲線になっているために、夕日がこちら向きにも反射するのであろう。
◇都会は人であふれている。このくらいのビルディングになると、その中で働いたり、楽しんだりしている人の数も大変なものであろう。
◇山には山の自然の美しさがある。海には海の自然の美しさがある。都会には溢れるほどの人びとの営みが作る美しさがある。
◇私はバッグからコンパクトカメラを取り出し、ビルディングに向けてシャッターを押した。それを本誌の表紙にさせていただいた。(浪 宏友)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
中野 典子(東京都町田市)
中原 道代(長野県長野市)

    【奥 付】

詩誌「詩人散歩」平成28年冬号
平成28年12月1日発行(通算第111号)
編集者 浪 宏友
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
 詩人散歩編集部
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