詩誌「詩人散歩」(平成30年夏号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇犀川に合流するあたりの裾花川に、アオサギが飛来します。この付近で見られる水鳥のなかでも、一番大きい鳥です。一年中、姿を見ることができる留鳥です。
◇魚を狙うアオサギは、流れに立ち尽くし、首を伸ばしてピクリとも動きません。そうかと思うと、不意に一歩を進め、流れにくちばしを突っ込み、たちまち魚を咥えています。静から動へ。早業です。
◇中州に転がる石の間に立つアオサギに、気づかないことがありました。乾いた石の色とアオサギの羽根の色が同化してしまうのです。こんな大きな鳥なのに、そこに居ることが分からないのです。不思議でした。
◇ダイサギやコサギなどのシラサギも見かけます。シラサギたちは、少し近づいただけで飛び去ってしまいます。アオサギは、かなりなところまで近づかせてくれます。それだけ、親しみを感じます。
◇ある日、アオサギが川幅の狭いところに立っていました。私がすぐ横の川岸まで来ても動こうとしません。カメラを構えますと、アオサギは、細いヒザをぐっと曲げました。飛び立つ動作の始まりです。すかさずシャッターを押しました。アオサギは、川底を蹴り、両翼を打ち降ろしてふわりと舞い上がりました。そのまま飛翔して、向こうの浅瀬に舞い降りました。
◇その時の飛び立つ瞬間を、本誌の表紙にさせていただきました。撮影しなさいと誘われたようで、ますますアオサギに親しみを覚えました。(浪)                                     

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場 惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」平成30年夏号
平成30年6月1日発行(通算第117号)
発行者 菊地良輔 
編集者 浪 宏友
発行所 夕焼けクラブ

夕焼けクラブ「詩人散歩」編集部
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