【表紙の話】

◇私のオフィスの窓の外に、ハルサザンカの低木があります。毎年四月の下旬に赤い花が咲き始めます。楽しみにしている花です。
◇二十年ほど前、ここにオフィスを開いたころは、まったく咲かなかったのですが、数年たったころからポツリ、ポツリと咲き始めました。その後、比較的多く咲く年があったり、あんまり咲かない年があったりしていました。
◇今年は、桜をはじめとして、花という花がみんな早く咲いていました。そして、ハルサザンカもまた、いつもよりずっと早く、四月の上旬に咲きはじめました。
◇花はだんだん増えてきました。今年は花が多いなあと思っていましたら、四月下旬には、今までにないほど多くの花が開いて枝を埋め尽くし、びっくりしました。
◇四月下旬のある日、朝から降っていた雨が小降りになりました。窓を開けてカメラを向け、何回もシャッターを押しました。晴れた日とは少し違った風合いの写真になりました。その中の一枚を、本誌の表紙にさせていただきました。
◇ハルサザンカは、サザンカとヤブツバキの自然交配によって生まれたと考えられているそうです。いずれも冬の花なのに、そこから生まれたハルサザンカが春の花だというのも面白いと思いました。（浪）
　

　　　　【本号投稿者】

伊藤　一路（東京都豊島区）
中原　道代（長野県長野市）
大場　惑（東京都杉並区）

　　　　【奥　付】

詩誌「詩人散歩」令和３年夏号
令和３年６月１日発行（通算第１２９号）
発行者　菊地良輔
発行所　夕焼けクラブ
ホームページ　http://yuyake-club.sakura.jp/

　　　 編集者　浪　宏友
詩人散歩編集部
　　〒３８０ー０９３５
　　長野県長野市中御所５丁目１３番２１号グランドハイツ御所１０６号
　　E-mail　harusazanka@ae.auone-net.jp