雨の中に 君の足音が混じっている 近づいて来るのか 遠のいていくのか 途切れてはまた聞こえて来る
みぞれの中に 君の悲しみがまぎれ込んでいる 大きな瞳にあふれていた 涙がかすかにきらめいている
雪の中に 君の面影が埋もれてゆく 見渡す限りひといろの世界に つぶやきがぼんやりと立ち尽くす
この巨大なキャンバスに 自然は自由に美を描く 力強く生き生きと その営みは永遠に
帰り道 雲も虹も消えていた 薄墨色の大空が次の出番を待っていた 私の中のシャッターが今日の一枚捕えてる
人生もこれでもか これでもかと 波がやって来る だけどその中で七転八起しながら 私も丸い人間になろう だるまになろう
そして 仏様とじっとにらめっこをしよう いつか 仏様が笑ってくれるまで‥‥