動けない 浪 宏友 |
時空のゆがみに挟まれて 身動きできない ぼく
空間は 暗いのか 明るいのか
揉みくしゃにされて
たどり着きたいところは 確かにあるのだけれど
朦朧とした ぼくの前を
それが きみだと分かっているのだけれど
きみの姿を目で追うことさえも
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新しい一歩 中原道代 |
ちょっとひとやすみと言いながら 居間の長いすに腰かける 前の棚に目をやると 子供たちがこちらを見て笑っている お節句 七五三 入学式 思い出の写真の数数 みんなの笑顔に 私も笑う
柱には 背くらべの鉛筆の印
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嫌い 伊藤一路 |
機嫌が悪い人が嫌いだ 怒っている人が嫌いだ その人達の頭の中は「自分の思うようにならない」 それだけだ その理由が嫌いだ 仕方がないことが身の回りには沢山ある それを直接無理にどうにかしようとするから 上手くいかず機嫌が悪くなる 現実を理解したり自分の思うようにしたかったら 「じゃあどうしたらいいかな?」それしかないのに 機嫌が悪くなったり怒ったりする必要はないし それじゃどうにもならない その暇があったら精一杯考えた方がお利口さん 特に子育てにマイナスの感情はいらないなって 子供と向き合うようになって思う
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生かされて 大場 惑 |
私は 生きようとしている だが それだけで 生きられるのか 大自然なしに生きられるのか 水無し 空気無し 大地無し それで 私は 生きられるのか
私は 生きようとしている
私は 生きている
私は 生きている
私は 生かされている
私は これまでも
私は これからも
生かされて
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