足弱き我をいたわる子等夫婦墓家の掃除とありがたく思う
夫逝きて四年過ぎたり空席を見つゝ夫の背なつかしく思う
甘いとも辛いとも言う人もなき食事夫思いつゝ一人箸にぎる
戦争も終りて帰りし一人かとうなづく我の肩抱きしあなた