逝く日まで身につけていし袖無しを我ははおりて亡き夫偲ぶ
かぜ気味に水の冷たさ身にしみて子は夕方に案じてのぞく
一人居る秋の夜は長し寒くなり毛布かぶりてテレビ見ゆく
お母さんプレゼントですとさし出すは老いて歌おうよき嫁と思う