詩誌「詩人散歩」(平成17年夏号)
◆これまでの【短歌】を掲載しています。

  春の一日                  山口ハル子

珍しく宮崎の空も雪舞えりしばし見とれて北国を思う

こともなく夫の七回忌終えほっとする月日の流れ早きと思う

まさに春道路向かいの老木も季節忘れず櫻満開

老いてゆく月日は早く我が年も平均年齢かと指を折る

嫁植えし芝櫻咲きてあかずながめて一日の過ぎてゆくかな