詩誌「詩人散歩」(平成17年秋号)
◆これまでの【短歌】を掲載しています。

  一人暮らし                 山口ハル子

杖つきてひざかんせつの足かばい今日も変わりなく一日暮れゆく

ぼちぼちと足をかばいて今日の日も一品で足りる一人の食事

梅雨の日の一時を空をみながらにふとんをほして匂あたたかし

名を呼べど答えなけれど命日と暮れてゆく日に一人経上ぐる

わびしさに涙する日も時にあり元気出してと一人言い聞かす