詩誌「詩人散歩」(平成20年夏号)
◆これまでの【短歌】を掲載しています。

  過ぎゆく日々                山口ハル子

旅立ちし人の悲しく涙する我に悲しく又涙する

節分も過ぎて日長くなりたりき春もま近に梅の花見る

久々に立ちし青島海の辺も夫兵の日も今日も変わらじ

ひたすらに貧しく戦後生きて来て背に泣きし子等よ一人は逝きぬ

わが歌をまとめてくれし子と嫁よ三十八年のあゆみ読みゆく