詩誌「詩人散歩」(平成20年秋号)
◆これまでの【短歌】を掲載しています。

  夏                     山口ハル子

夫逝きて一人暮しもなれし日々なり気がつけばもう十五年過ぎぬ

年かさね過ぎゆく月日早きなり目がさめて父さんと呼びし朝の一時

梅雨の雨何時明けるとも今日も降り雲多き空見上げる一時

梅雨明けて三十五度の暑さなりあいさつ言葉は暑いですねと

夏なりきあたりまへだと思えども暑きものだと一人言なり