彼岸花咲きし墓辺に草ぬけば秋風吹きて頬をなでゆく
子の墓標共同墓地の片すみに車の音を今日もききおり
墓辺より見ゆるお鈴も美しく山は晴れいて眺めいたりぬ
痛む足かばいて家事をこなしゆく秋の陽ざしはさんさんと降る