詩誌「詩人散歩」(平成17年夏号)
◆これまでの【エッセイ】を掲載しています。

  風邪引きて                           山口ハル子


 二月の末から風邪気味に長くなり三月末にようやく熱も取れぼちぼち家事が出来るようになってきた。子等夫婦味噌汁を持って来たり煮しめを持ってきたりよくめんどうを見てくれてありがたく思っている。すみませんありがとう毎日言っていた。一人の子供が居るだけで悪い時は心より感謝している。

 一人横になっていると父さんを思い亡くなった子を思い涙する日が多かった。 熱も取れて頭がかるくなり健康であることが生きる日々には一番だとしみじみ思う。

 道路向かいの櫻も季節忘れず今年も満開窓を開けると目につきありがとう。美しい櫻が遠くへ行かなくとも見れるからと老木に感謝している。来年も忘れずに美しい花を咲かせてください。