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お釈迦さまは、「縁起の法」を覚って、正覚者となられた。そう伝えられています。 「縁起」とは、「なんらかの先行する条件があって生起する」というような意味だそうです。 お釈迦さまの教えは、すべて、「縁起の法」を源泉としているとも言われています。
お釈迦さまの教えの中でも、もっとも重要な教えのひとつと言われる「四つの聖諦」が、「原因・結果の原理」で出来ているところをみると、「原因・結果の原理」は、「縁起の法」と関係があります。また、「原因・結果の原理」を拡張した「原因・条件・結果・影響の原理」も、「縁起の法」と関係があります。
私の見るところ、仏教のテーマは、「自分自身の在り方」と、「自分と他の人との人間関係」です。 私は、自分の在り方を、原因・結果の原理と原因・条件・結果・影響の原理を活用して改善します。 また、自分と他の人との人間関係を、原因・結果の原理と原因・条件・結果・影響の原理を活用して改善します。
縁起の法は、難しいとか、深遠だと言われます。しかし、縁起の法の現実的な現れである「原因・結果の原理」は、単純で難しくありません。しかしながら、その活用に入ると、難しくなってきます。
この原理で自分を見つめ、自分と誰かの人間関係を見つめていると、どれが原因で、どれが結果なのか、だんだんもつれてくるのです。
自分の中に執着があり、自分本位がありますと、原因と結果の関係を、自分に都合よく組み立てようとします。
お釈迦さまは、あるがままをあるがままに見ることを教えてくださいました。 |