

| 面影 浪 宏友 |
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あのときもこんな夕刻だった 大粒の雨がいきなり落ちてきて ぼくらは慌てて手近な喫茶店に飛び込んだ 音立てて叩きつける雨足を窓越しに見ながら ぼくらは始めていろいろなことを語り合った そのとき ぼくは 発見したのだ あなたが この世で一番美しい女性であることを
それからしばしばぼくらは二人きりで
ふっつりと
あのときと同じ夕刻
この世で一番美しい女性であるあなたの面影が
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| うちわ(1) 中原道代 |
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白いうちわに彩って 貴方は向日葵 私は朝顔 これもなかなか なんて言いながら 程良い風を受けている
軒下の朝顔の蔓
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| 移りゆく時の中で 大戸恭子 |
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いつの間にか 積み上げてしまった 孤独な砂の城が やさしい波に 少しずつ崩されてゆく 青春という傷も もうかさぶたになっている 喜びも悲しみも溶け合って溶け合って 月日は流れていく 男も女も溶け合って溶け合って 新しい時代を造る いつの間にか流れついて来た 孤独な椰子の実が 新しい夏の思い出を作ろうとする 旅という疲れも もう癒されはじめてる
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| 冬の海に白い鳥 山本恵子 |
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真冬の海に鳥の大群 ブルーの波に白い鳥 ロマンあふれる島の正月
テトラの上で一休み
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| 海岸散歩のおまけ 山本恵子 |
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海岸歩いて貝がら拾い 楽しい正月貴方と散歩 小さい貝がらちらほらと
波うちぎわに寄り添って
磯物採って楽しみは
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