詩誌「詩人散歩」(平成21年秋号)

yuyake
◆これまでの【短歌】を掲載しています。

  遠き日を想いて               山口ハル子

梅雨の日も雨が降ったり陽が照りしで一日の暮れゆき空ばかり見て

洗濯機なき遠き日に柔道着洗いし過ぎし日を思ふなり

新聞にスーツののりて亡き子にも買ってやりたししばし見入りし

バスに乗り買物出れば鯉幟り遠き過ぎし日我も上げたり

夏期手当頂きたりと年老いし我にも頂く嫁にありがとう