詩誌「詩人散歩」(平成20年冬号)
◆これまでの【エッセイ】を掲載しています。

  不思議                         大場 惑


 同じ摂氏20度でも、夏なら寒くて冬なら温かい。なんとも不思議でたまらない。生理学的にはそれなりの説明があるらしい。しかし私は、生理学以前に、そのようなリズムを身体がもっていることに神秘を感じる。
 このようなリズムを作り上げたのは私ではない。神がそうしたのだなんて言いぐさは、私は信じない。自然がそうしたのだなどという説明は形而上学に聞こえる。
 私たちは、説明のつかない不思議に支えられて生きている。何も分からないまま、ただ感謝するほか、私は方法を知らない。

  秋の一日                         山口ハル子


 夕方になると秋風が少し頬をなでて少し涼しくなったなと思ふようになりました。墓にも道ばたにも彼岸花が赤く咲いています。今日はよいお天気で秋の空は天高く晴れています。台風も寄ってくれなかったのでお蔭様と思っています。
 寒くなし暑くなし秋は好きです。春夏秋冬季節があって、人の心もいろいろと変化し日々が過ぎて行きます。
 西都原のコスモスも満開かなと思いながら、まだ行っていません。花は人の心をやさしくしてくれます。
 家の前にもけいとうのたねがいっぱい落ちてきれいに咲いています。花さん有難うと朝夕ながめて言っています。