詩誌「詩人散歩」(平成19年冬号)
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 編集後記


    【表紙の話】

◆新潟県上越市、信越本線高田駅からさほど遠くないところに金谷山があり、金谷山公園の高台に銅像が立っている。オーストリアの軍人テオドール・フォン・レルヒ少佐の像である。
◆明治四十三年日本陸軍の研究のために来日したレルヒ少佐は、四十四年高田を訪れた。そのとき軍用スキー十台を師団に寄贈した。
◆師団長の願いにより、レルヒ少佐は、一月十二日金谷山において軍人にスキーの指導を行った。これが日本でのスキーの始まりとなった。
◆現在のスキーはストックを二本使うが、当時は一本杖であった。表紙を見ていただければ、レルヒ少佐が右手に竹竿を一本持っているのがお分かりいただけるだろう。
◆上越市にはレルヒ少佐の伝えた一本杖スキーを受け継ぐ「レルヒの会」がある。
◆上越市はレルヒ少佐の功績を讃え、日本におけるスキー発祥を記念して、毎年二月に「レルヒ祭」を開催しているが、そこでもレルヒの会は一本杖スキーを披露している。
◆あまり語られないところにも、こうしたゆるがせにできない事実が隠れている。歴史の深みとでもいうべきであろうか。    (浪)

    【本号投稿者】

中原 道代(長野県長野市中御所)
大戸 恭子(東京都杉並区高円寺北)
山本 恵子(東京都新島村本村)
山口ハル子(宮崎県宮崎市佐土原町)
倉本トモ子(千葉県市原市)

    【奥 付】

詩誌『詩人散歩』平成19年冬号(季刊)
平成19年12月1日発行(通算第75号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
ホームページ http://www4.ocn.ne.jp/〜yuyake/
詩人散歩編集部
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