詩誌「詩人散歩」(平成31年春号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇ある日、東京池袋で、昼食を摂りました。ビルの七階にある喫茶店風のこぎれいな店です。店員さんが、一番奥の窓側の席に案内してくれました。
◇注文を終えて、窓の外を見ますと、不思議な光景が目に入りました。目の前に、大きなカガミあって、街が映っているのです。カガミの中を人が歩いています。自動車が動いています。信号が点滅するたびに人や自動車の動きが変わります。
◇大きなカガミは、向かい側のビルディングの壁面でした。全面ガラス貼りでこれがカガミになっていたのです。一階部分は出入り口になっています。二階部分は看板が設置されているところとガラス貼りの部分があります。三階から上は全面ガラス貼りです。
◇人がカガミの中を歩いて行きます。よく見ると、すぐ下の道路を歩いている人です。道路から見えなくなっても、カガミの中にはまだ見えます。カガミの中から見えなくなった人が、いつのまにか道路を歩いています。
◇たまたま持っていたコンパクトカメラで、何枚か撮影しました。そのうちの一枚を、本誌の表紙にさせていただきました。自動車が一台、カガミの中で 角を曲がっています。手前のガラス屋根の下に黄色い車体が見えます。右隣の公園では催し物の最中らしく、赤や緑のテントが張られています。
◇料理が届きましたので、食事を始めました。まったく退屈しない待ち時間でした。(浪)                            

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
大戸 恭子(東京都杉並区)
中原 道代(長野県長野市)
大場  惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」平成31年春号
平成31年3月1日発行(通算第120号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

      編集者 浪 宏友
 詩人散歩編集部
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  長野県長野市中御所5丁目13番21号グランドハイツ御所106号
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