詩誌「詩人散歩」(令和2年冬号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇何年か前、夏も終わりが近づいたころ、散歩をしていましたら、雑草の中に背の高い草があって、黄色い花をつけていました。きれいな花ですが、名前を知りません。図鑑で調べましたら「キクイモ」とあり、食用になる芋ができるとありました。どうやら「芋ができる菊」ということで「キクイモ」と呼ばれているようです。
◇本当に芋ができるのかなあと思い、一本引き抜いてみました。すると、ありました。小さくて、ごつごつしている、紡錘形に近い形です。本当にあったよと思いながら、今度は、食べられるのかなあと考えました。
◇調べてみると、第二次世界大戦後の食糧難の折り、食料として用いられたとありました。それじゃ、一度、試してみようかということになり、キクイモが群生しているところで掘り出して持ち帰り、茹でて、食べてみました。食感は悪くありませんでしたが、平凡な味で、甘みもなく、友人たちにお薦めしたいという気持ちは湧きませんでした。
◇ところが最近、スーパーで「キクイモチップス」という商品を見ました。それどころか、キクイモやその加工品の通販サイトが、数多くあることに気づきました。もしかしたら、隠れたブームになっているのかもしれません。
◇本誌の表紙写真は散歩の途中でたまたま撮影した雑草の中のキクイモです。当たり前のように見かける花であり、一度食べたこともあって、私には、妙に親しみを感じる植物になりました。(浪)

    【本号投稿者】

大戸 恭子(東京都杉並区)
伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場 惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和2年冬号
令和2年12月1日発行(通算第127号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/  

     編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
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