詩誌「詩人散歩」(令和2年秋号)
<<夏号へ  季刊詩誌「詩人散歩」各号を掲載しています。 冬号へ>>
 編集後記

    【表紙の話】

◇初夏のある日、バス停に向かっていた私は、横断歩道の手前で信号待ちをしました。そのとき目についたのが、玩具のモデルカーでした。信号灯の柱の根元あたりに小さな箱が付いていて、その上に乗っていたのです。たまたま持っていたコンパクトカメラでそそくさと撮影して、そのまま横断歩道を渡りました。そのときの写真を、本誌の表紙にさせていただきました。
◇どうしてここに、こんなかわいいモデルカーがあるのでしょうか。いずれにしても、この辺りに落ちていたのを誰かが見つけて、ここに置いたのだろうと思います。そういう経験が私にもあります。
◇ある冬の日、歩道橋を登ろうと思ったら、そこに上等の手袋が片方だけ落ちていました。これを拾って歩道橋の手すりに架けておきました。歩道橋を渡り終えたところで、おやおやと思いました。そこにもう一方の手袋が落ちていたのです。その手袋を持って歩道橋を戻り、先ほどの手袋の上に重ねて、改めて歩道橋を渡りました。その後どうなったかは分かりません。
◇私の孫たちも小さなモデルカーが好きで、よく遊んでいます。このモデルカーも小さな子が持ち歩き、信号待ちのあいだに落としたのかもしれません。あとで気づいて、大騒ぎになったかもしれません。
◇帰りに同じ横断歩道を渡ってきましたが、そのときはモデルカーはもうありませんでした。もとの持ち主に戻ったのか、誰かの手に渡ったのか、たどれれば、面白いエピソードがあるのかもしれません。(浪)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場  惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和2年秋号
令和2年9月1日発行(通算第126号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

     編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
 〒380ー0935
 長野県長野市中御所5丁目13番21号グランドハイツ御所106号
 E-mail harusazanka@ae.auone-net.jp