詩誌「詩人散歩」(令和2年夏号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇三月の半ば、道端のタンポポにチョウが止まっているのを見つけました。羽を閉じていますから、見えているのは裏側です。まるで枯葉のようです。タンポポにとまっていたので、すぐ見つけられましたが、枯葉の中にいたら見逃していたと思います。そういえば、まわりには枯葉が積もっています。
◇大きさと羽のギザギザから、タテハチョウだと分かりました。タテハチョウは、漢字で書くと「立羽蝶」です。羽を立てて止まる蝶という意味だといいます。しかし、羽を広げて止まるタテハチョウもあるそうです。
◇タテハチョウは、たいてい羽の表と裏で模様が違います。このチョウもそうだと思いますが、しっかりと羽を閉じて表を見せてくれません。なんとか羽を広げさせようと、妻が手袋をした手でそっと羽に触りましたが、びくともしません。「まあ、どんかん」と、妻が言ったかどうかは覚えていません。
◇しばらく待っていましたら、ようやく羽を広げてくれました。タテハチョウの仲間としては、ちょっと地味かなと思います。あとで調べてみたら、この蝶はキタテハでした。キタテハは成虫越冬をするとありますから、この季節出てきたばかりなのでしょうか。お腹がすいているので、タンポポの蜜に夢中なのかもしれません。
◇おりしも強い風が吹いてきて、キタテハは吹き飛ばされそうになりました。タンポポに必死にしがみついているキタテハがどこかけなげです。その時カメラに収めた写真を、今回の表紙にしました。(浪)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場  惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和2年夏号
令和2年6月1日発行(通算第125号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

     編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
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