詩誌「詩人散歩」(令和2年春号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇秋になると、空高く伸びたプラタナスの木から、大きな葉が落ちてきます。団扇のような大きさですが、大きな切れ込みがあります。この切れ込みがモミジに似ているからでしょうか、この木の正式名称は、モミジバスズカケノキです。
◇学術的には正確な名称で呼ばなくてはならないでしょうが、私たちは、プラタナスと呼んだり、スズカケと呼んだりしています。「スズカケ」は、漢字で「篠懸」または「鈴懸」です。
◇「篠懸」は、実の形が山伏が着る篠懸に似てるところからきていると説明されます。山伏は篠懸とよばれる衣服を身に着け、その上に結袈裟(ゆいげさ)を 付けますが、結袈裟のひとつである梵天袈裟についている梵天が、スズカケの実に似ています。
◇「鈴懸」は、やはり実の形が鈴に似ているところからきていると説明されます。私には、こちらの説明の方が納得がいきます。
◇冬になると、あれほどあった葉が残らず落ちて、枝が空にシルエットとなって浮かび上がります。枝の間に丸い粒が見えます。これがスズカケの名前の由来となった実です。
◇高い枝にカメラを向けて、シャッターを切りました。すずなりと言っていいのでしょうか。沢山の黒い粒が見えます。これを、本誌の表紙にさせていただきました。(浪)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場  惑(東京都杉並区)

      【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和2年春号
令和2年3月1日発行(通算第124号)
発行者 菊地良輔
編集者 浪 宏友
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

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