詩誌「詩人散歩」(令和6年夏号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇拙宅から東方1キロメートルほどのところに、郵便局がある。切手を購入しての帰り道、前方に真っ白な山容が見えてきた。北アルプスである。春先のこの日はよく晴れていて稜線がくっきりと見えている。コンパクトカメラをポケットから出して、シャッターを切った。そのときの一枚を、本誌の表紙にさせていただいた。
◇直線距離で40キロメートルほど離れた北アルプスだ。標高3千メートル程度とすると、仰角にして4度ちょっとになる筈だ。仰角は低いけれど、この辺りには高層ビルがないから、遠くの山も見える。逆に、この仰角でもこれだけ見えるのだから、北アルプスは高いわけだ。
◇見えているのは鹿島槍ヶ岳だ。双耳峰が特徴である。右が北峰、左が南峰、吊尾根もいい形だ。鹿島槍ヶ岳の記事を読むと、日本一の双耳峰と讃える人が多い。登山する方々には、かなり人気の高い山らしい。NHKの「にっぽん百名山」でも紹介されていた。
◇犀川の川原に出ると、視野が開けて、この山の右側には五竜岳が、左側には爺ケ岳が見える。春先には、五竜岳に武田菱の雪形が見える。
◇北アルプスを眺めながら歩いているうちに、道が緩やかにカーブして、目の前に建造物が現れ、山々はその陰に隠れてしまった。この先の横断歩道を渡れば、拙宅はすぐそこである。(浪)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)

    【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和6年夏号
令和6年6月1日発行(通算第141号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

      編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
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