【表紙の話】
◇表紙写真は、善光寺山門前の六地蔵です。地蔵菩薩は、その名前から、大地をイメージした菩薩であろうと思います。
◇大地はさまざまな徳を具えています。あらゆるものを支える徳。あらゆるものを生かす徳。清らかなものも汚いものも分け隔てなく受け入れる徳。豊かな可能性を秘めている徳。まだまだありそうですが、地蔵菩薩は、こうした徳を象徴しているのでありましょう。
◇六地蔵は日本独特の仏像のようです。六人の菩薩が手分けして、地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上という六つの世界で迷う人々を、救いに出掛けると言い伝えられています。
◇地獄はわがままな怒りの心、餓鬼は自分本位の欲望、畜生は道理を知らなかったり無視したりする心、修羅は自己主張による争いの心、人間は辛うじて良心を保っている心、天上は一時的な喜びの心で、すべて迷いの心です。
◇このような迷いの中にいるとき、地蔵菩薩を思い出して、少しでも自分を振り返り、人さまのことを考えるようになれば、正しい生き方を取り戻せるのではないでしょうか。それが、六地蔵の救いなのではないでしょうか。
◇地蔵菩薩を拝むということは、自分の心を地蔵菩薩の心に合わせることだと、私は考えています。
【本号投稿者】
櫛田 令子(東京都杉並区)
石塚 和子(大阪府貝塚市)
丸山 全友(香川県木田郡三木町)
織田 信雄(兵庫県神戸市北区)
清水 俊平(東京都足立区)
大戸 恭子(東京都杉並区)
中野 典子(東京都小金井市)
伊藤 一路(東京都豊島区)
山本ルイ子(東京都豊島区)
山本 恵子(東京都新島村)
中原 道代(長野県長野市)
【奥 付】
平成24年9月1日発行(通算第94号)
編集者・浪 宏友
発行者・菊地良輔
発行所・夕焼けクラブ
詩人散歩編集部
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