【表紙の話】

◇数年前、街を散歩していましたら、大きなハンギングバスケットに水やりをなさっておられる女性に出合いました。写真を撮らせていただいてよろしいでしょうかと尋ねましたら、どうぞと答えてくださって、もう一度水やりをなさってくださいました。本号の表紙は、その時の写真です。
◇長野駅から五十メートルほど行きますと、末広町交差点に出ます。ここを右に曲がりますと善光寺の表参道です。末広町交差点から善光寺山門まで、二キロメートル程度でしょうか。
◇表紙の場所は、末広町交差点から表参道を少し行ったところの新田町交差点あたりです。ここから善光寺山門迄は一、五キロメートルぐらいだと思います。末広町交差点からここまでの車道はアスファルト舗装ですが、ここからは石畳になります。そのせいもあってでしょうか、そろそろ、善光寺の香りが漂ってきます。
◇毎年五月の連休中に、善光寺表参道が、花回廊になります。表参道が花で埋め尽くされるのです。これを見るために人々が遠くから訪れます。いまや、名物と言っていいかもしれません。
◇その年の善光寺花回廊が終ってほどなく、所要があって表参道を歩いていたとき、この出会いがありました。花回廊の名残りでしょうか、道の両側にはハンギングバスケットの花たちが、街の方々から、大切にされていました。（浪　宏友）

　　　　【本号投稿者】

伊藤　一路（東京都豊島区）
　　　　 綱嶋　利枝（千葉県佐倉市）
中原　道代（長野県長野市）　　

　　　　【奥　付】

詩誌「詩人散歩」令和４年夏号
令和４年６月１日発行（通算第１３３号）
発行者　菊地良輔
発行所　夕焼けクラブ
ホームページ　http://yuyake-club.sakura.jp/

　 編集者　浪　宏友
詩人散歩編集部
　〒３８０ー０９３５
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