詩誌「詩人散歩」(令和4年秋号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇身近な自然界が、かくも神秘に包まれているとは・・・。私が、改めて驚いているのは、蝶の完全変態です。そこには、説明のつかない現象が、いくつもいくつも重なっているからです。
◇直径一ミリメートルほどの卵が孵化して、ほんとに小さい虫が誕生します。一令幼虫です。黒と白の斑で、とても綺麗とは言えません。小鳥の糞に擬態して、食べられないようにしているのだそうです。どうして、そんなことができるのでしょうか。
◇一令幼虫は、脱皮して二令幼虫になり、少し大きくなります。また脱皮して三令幼虫になり、さらに脱皮して四令幼虫になります。ここまでくると、ずいぶん大きくなったなと思いますが、やはり、小鳥の糞に擬態しています。
◇本誌の表紙写真は、四令幼虫から脱皮したばかりの終令幼虫です。ここで、小鳥の糞をやめて、緑色になり、柑橘類のハーブの葉の緑色に紛れます。よくこんなことができるなあと、感心させられます。
◇この後、幼虫は食べて食べて十分大きくなると、蛹(さなぎ)に変態します。二週間もすると羽化して、これまでの幼虫とはまったく違う姿のナミアゲハになります。まるで、魔法を見せられているようです。
◇こうして、いくつも不思議を見せられますと、自然界の神秘を改めて感じないではいられません。(浪 宏友)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場   惑(東京都杉並区)

    【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和4年秋号
令和四年9月1日発行(通算第134号)>BR> 発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

      編集者 浪 宏友
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