【表紙の話】

◇今年は桜が早かったですね。気象庁が発表した桜（ソメイヨシノ）の開花状況によれば、東京では平年よりも十日、札幌では十六日早かったそうです。データを見ると、南に行くほど、平年に近い開花になっていました。九州では平年通りに開花した地域が多かったようです。
◇私の住む長野は、長野気象台の敷地内にあるソメイヨシノの標本木が、平年日より十四日早く、三月二十八日に開花したそうです。半月も早かったのですね。確かに、私の住いの近くにある桜も早々と満開となりました。
◇四月二日の朝、オフィスの窓のカーテンを開いて、びっくりしました。窓の外に、赤い花が見えたからです。この春山茶花は、毎年四月二十日過ぎ、遅いときには二十五日過ぎに咲いていましたから、今年は異例の速さです。
◇私は、すぐにカメラを抱えて飛び出しました。妻の「どうしたの！」という声が聞こえましたので「春山茶花が咲いた」と答えたと思います。あとから妻も出て来ました。
◇春山茶花は、数輪、花開いていました。そのとき撮影した写真の一枚を、本誌の表紙にさせていただきました。
◇花を見ながら、季節の移り変わりを感じています。それは、毎年同じようでありながら、毎年違っていることに気づきます。今年はこのあと、どのように移り変わってくのでしょうか。 （浪）

　　　　【本号投稿者】

伊藤　一路（東京都豊島区）
中原　道代（長野県長野市）
大場　惑（東京都杉並区）

　　　　【奥　付】

詩誌「詩人散歩」令和五年夏号
令和５年６月１日発行（通算第１３７号）
発行者　菊地良輔
発行所　夕焼けクラブ
ホームページ　http://yuyake-club.sakura.jp/

　　　　　 編集者　浪　宏友
詩人散歩編集部
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