詩誌「詩人散歩」(令和5年冬号)
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 編集後記

    【表紙の話】

◇川原を歩いていましたら、小さな、可愛い花が咲いていました。手持ちのカメラで撮影しました。本号の表紙写真は、その中の一枚です。
◇花の名前を知りませんでしたので、帰宅してから、調べてみました。そしたら、「ハキダメギク」と出てきました。漢字で書くと「掃溜め菊」です。掃溜めとは、昔、どこにでもあった共同ゴミ捨て場です。
◇「ええーっ、こんな可愛い花が、それって、可哀そうでしょ、どうしてそんな名前つけられちゃったの」っと、さらに調べてみました。
◇どうも、納得のいかない名前の草花が数多くあります。夏の野で、つる草が可愛い花を付けています。その名前が「ヘクソカズラ」。たしかに、茎を折ると強い臭いがします。でも、この名前はいただけません。私たちは、別名の「サオトメカズラ」を使っています。そんな、納得のいかない名前をつけられちゃった草花が、身の回りにはたくさんあります。
◇それにしても、どうして「ハキダメギク」なんですかと、もう少し調べてみたら、ありました。「大正時代、植物学者の牧野富太郎氏が、世田谷の経堂の掃きだめでこの花をみつけ、『掃きだめ菊』と名づけた」。この花にとっては不運でした。 ◇心外な名前を貰っちゃいましたが、この花の可愛らしさが変わるものではありません。精一杯、咲いてもらいたいと思います。(浪)

    【本号投稿者】

伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場   惑(東京都杉並区)

    【奥 付】

詩誌「詩人散歩」令和5年冬号
令和5年12月1日発行(通算第139号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/

     編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
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  長野県長野市中御所5丁目13番21号グランドハイツ御所106号
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