【表紙の話】
◇本誌の表紙写真は、東京の田町駅付近です。数年前に撮影しました。線路わきの道路というあたりにノスタルジーを感じたからです。私は、子どもの頃鉄道施設脇の道路から、行き交う車両を眺めていたことがありました。何故か心を奪われ、時が経つのも忘れていたことを思い出します。
◇田町駅の周辺は「田町」だとばかり思っていました。たまたま、駅の住所を見たら「芝」となっていました。駅だけが「田町」なのでした。そういわれても、田町駅周辺は、私は田町と呼んでしまいます。
◇でも、田町って、あったんだよねと思って調べましたら、昭和四十二年に町名としての田町はなくなったことが分かりました。
◇江戸時代、東海道沿いに田畑が広がっていたところに、商人の町屋が建ち並ぶようになり、田町と呼ばれるようになったとあります。はじめは通称みたいなものだったのが、地名になったのかもしれません。
◇このあたりはもともと芝という地名だったらしく、明治時代になって芝田町となりましたが、鉄道が敷かれて田町駅が出来、その後、町の名も田町になったとあります。なんとも、複雑な経緯ですね。
◇それはともかく、大きなビルが建ち並ぶ大都会です。その一角の景色をちょっと切り取ってみたら、どこか生活感のある懐かしい街の風景が見えてきたのが面白いなと思いました。(浪)
【本号投稿者】
伊藤 一路(東京都豊島区)
中原 道代(長野県長野市)
大場 惑(東京都杉並区)
【奥 付】
詩誌「詩人散歩」令和六年冬号
令和6年12月1日発行(通算第143号)
発行者 菊地良輔
発行所 夕焼けクラブ
ホームページ http://yuyake-club.sakura.jp/
編集者 浪 宏友
詩人散歩編集部
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